タンカーと滝線都市のこと


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前回に続いて港船溜まりの写真をもう一枚、福岡造船です。 ■ 10.01.08 GX100


新しい年もはや一週間が過ぎました。のんびり過ごした正月休みでした。思い返すと結局何もできなかったのですが、そんな中でちょっとうれしかったのは、「滝線都市」という言葉を見つけたことでした。今はひょっとすると、高校地理で習うのかもしれません。

アメリカ大陸東海岸側から150kmほど西へ入ったところ、アパラチア山脈の麓にピードモント台地がありまして、そのそばに大きな都市が十いくつ、北から南まで1000km近くにわたって並んでいます。

それぞれ大きな河の中流沿いにある都市ですが、この付近から流れは急になり、運搬が水運から陸運に切り変わる場所だったといいます。つまり、荷物の積み替え地点だったことがこれらの都市を生んだのでした。そしてさらに、近くに「滝の水力」という動力源があったため、後に工業都市としても発達したといいます。

上空から鳥の目でそれらを見ると、見事に一列に並んでいて、それで「滝線都市 」というのだそうです。fall line city です。地形の変化が都市の連なりを生んだ、と言っていいでしょう。

個別にできたはずのそれぞれの都市を、「滝線 = fall line」という言葉でまとめてしまう、すごくおもしろいネーミングではありませんか。リッチモンド、コロンビア、オーガスタ他いくつもの都市がつくるラインです。こんな話を「新しい都市地理学」(東洋書林)という本で知りました。

数珠つなぎに並ぶ都市の成り立ちを、これほど明解に示している例をはじめて知り、ちょっと興奮してしまいましたが、ここへ行くと、その写真と概要を知ることができます。

というような訳で、正月休み思いはあらぬ方へ飛んで、<「博多古図」に描かれた地形のまとめ>には手をつけることができませんでした。 そのうち改めてやるつもりでいますので、どうぞまたよろしく。 ■
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by bau-2 | 2010-01-08 10:21 | ・街路 | Comments(0)
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