坂の街 中華と料亭と教会と


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坂の途中で見た老舗の中華料理店と、突き当たり石垣の上の料亭。こちらは休業中のようでした。そして、


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別の場所に行くと、斜面に築かれた高い石垣の上の料亭山水園と、その隣に門司港カトリック教会が。

さらに、振り返るとこちらも急な路地の下り坂、下りきったらもうすぐ海になる。


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門司も坂の街でした。今回は、あまり時間がなくて歩けなかったのが残念です。

5時で終わりという出光美術館に行くためで、「琳派と江戸絵画」という展覧会を見に出かけたのでした。下に少し紹介いたします。 ■ 09.09.29 GRD3




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ポスターやチラシにあった宗達の「月に秋草図屏風」、酒井抱一の「燕子花(これでかきつばたと読みます)図屏風」、この二つにやはり強い印象を受けました。

「月に秋草図」に描かれた月は、がさがさっとラフに描かれたような輪郭部に興味を持ちました。まるでぐしゃぐしゃ汚したような感じが大胆ではげしくて、それがとても気に入りました。このグレーは(この画面では紫がかって見えますが)本来は銀色だったそうで、長い年月のうちに酸化してこうなった、と美術館の方に教えていただきました。銀色に復元した絵を、見たいものです。

一方、抱一「燕子花図」は
群青色と濃紺の、わずかに色の異なるかきつばたの花が小さなグループを作っていて、その色の対比でかすかに立体感を出しています。これによって、望遠レンズでとらえたような平面的な画面がふと平らでなくなって、不思議な遠近感が出ていたように思えました。

青色のこの違いは、夕暮れ時の空でいえばほんの15分くらいの間に起こる色の変化でしょう。この色の違いは、印刷にはなかなか現れにくいもののようで、このチラシにおいても違いはきれいに出ていません。最近、青がとても気になって仕方ないのです。

一昨年でしたか、九州国立博物館で行われた「北野天神縁起絵巻」の展覧会で、オリジナルと共に最新のデジタル複製が全巻展示されていました。延べ長さ80mを越す大作の、その全巻を一気にまとめて見ることができたのです。

大蛇のような巻物をくねくね歩きながら鑑賞したのでしたが、こんな事は本物ではとてもできません。なにしろ国宝ですから。この時も本物は1/3だけが公開されていました。全巻を一気に通して見て大いに感心したので、ふと、きれいだった青色を、実物と比べに戻りました。
最新のスキャン技術最高のプリンターによる出力だったはずなのですが、こうした青色のわずかな違いは、やはり最新の技術を持ってしても現われていませんでした。

そんな些細なことに驚いたのでしたが、やはりオリジナルを見ることは大切なようです。わずかのグラデーションの中に、感動の引き金となる何かが潜んでいるのかもしれません。 ■ 

「琳派と江戸絵画」は11月1日までですが、上2点の展示は10月4日までとなっていて、それ以降、別の作品と入れ替わります。
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by bau-2 | 2009-09-29 12:03 | ・坂道 | Comments(0)
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