気がつけば師走です。下関のpart3はY字路をお届けします。 観音崎町にある、少し大きな通りを真っ直ぐ北に向かうと、その突き当たりに五つ角があった。ちょっとふしぎな感じの場所なのですが、十字路の一本が、二股になって「Uの字」になっていると思えばいい。どうしてUの字になっているかというと、この内側が盛り上がった丘になっているからで、その丘のてっぺんにお寺が建ったということらしい。変わった交差点である。 お寺へと向かう階段が、まっすぐ伸びて丘の上へ向かうので、これも加えると六つ角ということになる。ちょっと立ち去りがたい不思議な場所なのに、28ミリのレンズにはわずかに収まりきれない。それがとても残念でした。ブラウザの関係で、どうしても二枚が並びません。一行分ずれてしまいます。上下二枚を頭の中で修正してごらん下さい。 坂の多い町にはY字路もたくさんありまして、この角に建つのは倉庫らしいのですが、よくよく見ると立派な装飾がついている。どうやらただの倉庫ではなさそうだ。たぶん、と想像するのですが、消防用の器具倉庫のような、公共性のある建物ではないかと推察しました。 西入江町 左の細い道は、私道だろうと思ったのですが、ちゃんと何軒もの家に続いています。まるで毛細血管のように伸びる階段の道でした。 あまり迷惑にならない程度に、路地に迷いながら歩きました。 海岸線と平行に走る、古くからのメインストリートを少し入ると、すぐに坂がはじまります。海沿いにある街はどこのもそうなのですが、しかしここ下関が、よそと少しだけ異なっていると思える事が一つありました。 坂を上ってゆくと小さな丘になるのですが、その丘がいくつもあって、その頂きのほとんどにお寺があり、そうでないところでは学校になっていました。そしてそれぞれ、横切って通り抜けることができないのです。ひょっとしたら抜け道があるのかも知れませんが。ぐるっと回り込むとしたらずいぶん遠回りになるから、半日ていどの散歩では、とても回るわけにはいきません。下関の坂は、なかなか手強い坂なのです。 二つ三つの丘を回って一日として、3,4日ほどかけて踏破すればいいのでしょうが、残念なことによそ者にはそれが少し難しい。 下関は同じ海峡の街として、釜山とも友好を深めているらしい。丘から下りてきて夕暮れ時の商店街を歩いてみたら、「リトル釜山フェスティバル」というのぼりがたくさん立っていた。惜しいことに、もう撤収しはじめていたのですが、どうやらこの一帯はコリアンタウンのようでした。 坂といえば、たしか釜山も坂の多いの街でした。坂の街同士の結びつき、というテーマも考えられます。 港街、坂の街、石垣の街、という比較を行ってみるとおもしろいと思うのです。しかし、そんなこと考える人はいないでしょうね。魅力的だと思うのですが。 「坂の街下関」も今回でで終わりとなりますが、 「坂の街で姉妹都市」 これ、なんかとても気になるテーマです。 ■ 09.12.01 GRD3
by bau-2
| 2009-12-01 09:49
| ・坂道
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